横巻き: フライス盤 

 

 

 


                                                       

 

 

 

ままま

円形吹き出し: カッタ

円形吹き出し: バイス
円形吹き出し: テーブル
円形吹き出し: ハンドル
 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

まず加工物のくわえ方の手順を以下に示します。

@       加工物をくわえられる程度にバイスの口金をひらいて、きれいに掃除をします。

A       台金を用意して、固定口金に台金をそろえて、平行移動します。(このとき、台金は一枚より同じものを二枚使ったほうが正確にくわえることができる)それからハンドルを使い、仮り締めします。

B       台金を押えながら木ハンマーで加工物を軽くたたきながら台金に密着させます。このとき台金が

動かないように注意しなければなりません。

横巻き: バイス 


                                       

 

円形吹き出し: 台金

次に小さいカッタの取り付け方について説明します。

横巻き: カッター
 

 

 

 


まずカッタを入れて、そしてスパナで締めます。このとき、

カッタの刃先に注意しなければなりません。これで、加工をするための準備は終わりです。

また、例えば以下のような加工の仕方も可能です。

 

横巻き: 加工中の様子 

 

 


 

 

 

また、上向き削り(アップカット)と下向き削り(ダウンカット)について説明します。

フライス切削はフライス(工具)が回転し、被削材(加工物)が送られて行います。

このとき、フライスの刃先はトロコイド曲線を描いているが、そのときのフライスの回転方向と

被削材の送りの方向によって、上向き削り(up cut)と下向き削り(down cut)の二つに

分けられます。上向き削りはフライスの回転方向と被削材の送りが反対の場合で、下向き削りは

両方向が同じ場合です。以下の表で上向き削りと下向き削りの比較を示します。

比較対象

上向き削り

下向き削り

加工物の取り付け

上向きに力が働いて加工物を持ち上げようとする力が働くので不利。

力は下向きに加工物を押さえつけるように働くので有利ではあるが取り付けを完全にしておかないと衝撃力で飛ばされることもある。

刃先の寿命

切り込み時の摩擦熱でフランク摩耗が早く、寿命は短い

上向きに比べて寿命が長い

仕上面

光沢面は見た目がきれいで、上向きの力による回転マークが出来て、全体的には下向き削りより劣る。

低速の送りではなめらかで一様な面になる。実際には上向き削りよりよい仕上げ面になる。

切削条件

 

上向き削りより切削速度、送り速度をあげることができる。










 

 

そして、次に切削速度と回転数ついて説明します。

    V=πDn という関係式があります。

ここで,V:切削速度           

    π:円周率(=3.14)

    D:カッタの直径

    n:1分間当たりのカッタの回転数

これをメートル単位(1m=1000mm)にして使うのが普通です。

つまり、

    V=πDn÷1000 となります。また左式よりnとすると回転数を求めることができます。

フライス盤では、切削速度の変換は主軸回転数を変えて行います。フライス盤には下のような表が書いてあり、それに従って、

主軸回転数の変換レバーを変えていきます。

 

 

横巻き: 変換レバーと主軸回転数 

 


また、一般に切削速度の高低は、次のようなことが言えます。

切削速度を高くする場合

@     高精度な仕上げ面を作るとき、すなわち仕上がり削りや精密加工

A     被削材がやわらかい。

B     軽切削

C     被削材の取り付けを強くできない。

D     送りを大きくできない。

 

切削速度を低くする場合

@被削材が比較的硬い。
A刃先の寿命を長くする。

B黒皮などのように、工具を磨耗させやすいもの

C砂をかんだ鋳物など

D高ニッケル、高マンガンなどの材料

E     フランク磨耗の進行が早い材料

F     工具が火を出す。

 

また最後に、フライスにおける標準切削条件を示します。

被削材質

区分

超硬フライス使用の場合(切削動力5KW)

高速度鋼フライス使用の場合(切削動力3.7KW)

正面フライス

平フライス

エンドミル側面削り

正面フライス

平フライス

エンドミル側面削り

切削幅90mm

切削幅90mm

切削幅15mm

切削幅90mm

切削幅90mm

切削幅15mm

鋳鉄

V

90−100

90−100

75

20−25

20−25

13

A

3

3

2

3

3

2

F

140−250

120−200

95−145

120−190

110−190

35−55

軽合金

V

300

300

47

198

134

13

A

3

3

2

3

3

2

F

410

490

235

265

255

90

銅及び銅合金

V

180−200

180−200

47

40−120

40−120

13

A

3

3

2

3

3

2

F

260−330

220−280

145−170

190−205

185−200

55−65

ここで,V=切削速度m/min,A=切り込みmm,F=送りmm/minとする。

 

 

 

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