近年，医療技術の発達に伴い，脳神経外科手術においても様々な医療器具が開発されている．器具の持ち替え時間は手術時間を延長させることに繋がるため，可能な限り短縮されることが望まれる．そこで特に使用頻度の高い吸引器とレトラクタに着目し，この2つの器具の機能を同時に行うことのできる「シリコーンレトラクタ」を開発した．

しかし，この器具には力を測定する機能が無く，脳組織に負荷される力の大きさは医師の感覚に委ねられているのが現状である．そこで我々は新たに，力センシング機能を持つシリコーンレトラクタの開発を行っている．

Tetsuyou Watanabe, Toshio Koyama, Takeshi Yoneyama and Mitsutoshi Nakada, Force-Sensing Silicone Retractor for Attachment to Surgical Suction Pipes, Sensors, Vol.16, No.7, pp.1133, 2016. doi:10.3390/s16071133
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